部屋選びの際に初期費用の欄に書かれている【礼金】。
はじめて部屋選びをされる方はこの金額を見て、「このお金ってなんのお金?」・「返ってくるお金なのか?」と思われる方も多いと思います。
今回はこの【礼金】についての解説と、部屋探しをされているお客様にどういう風に見られているかを解説致します。
そもそも礼金とは?
まず【礼金】とはなんなのか?
名前の通り『物件のオーナー様にお礼として払うお金』です。
【礼金を払う】という文化がどのようにできたかというのには二つの説があり、
【1】1923年に発生した関東大震災で家を失った人たちが、家を貸してくれた家主さんにお礼として渡したお金。
【2】高度経済成長時代、上京する学生の親が「息子が厄介になりますのでよろしくお願いします」という気持ちを込めて大家さんに送ったお金。
の二つがあります。
【礼金】の相場ですが、関東は家賃の1~2ヶ月が相場と言われていますが、これは場所によって異なります。
北海道では一部物件を除いて【礼金】という文化自体はない状態ですし、西日本にも礼金を受け取る物件は少ないですが、同じようなもので【敷引き】というものがあります。
【保証金】として、契約時に家賃数ヶ月分を支払い、退去時に所定の一定額を差し引いて返金するというものです。
実際【礼金】は部屋選びに影響する?
では、【礼金】があることで部屋選びに影響が出るのでしょうか?
『幸せおうち計画』というサイトで実際にアンケートを取られています。
上記サイトでのアンケートの結果は下記のようになりました。
※『幸せおうち計画』より引用
- 礼金のある物件に住みたくない:約60%
- 礼金の有無が物件の魅力につながる:かなり影響・やや影響を合わせて:約76%
- 礼金の支払いにストレスを感じる:約74%
- 礼金があったことで入居をあきらめた:約49%
- 【敷金・礼金有無】は物件を選ぶときに気にするポイント:第5位
やはり【礼金】がある物件(初期費用が高くなる物件)に対してはよい印象は持たれにくいようです。
近年は物価高の影響もあり、『引越しにお金はできる限りかけたくない』というのが表れているのではないでしょうか。
なら【礼金なし物件】を選べばいいのでは?
ここまで『礼金は何なのか?』・『礼金があることで部屋選びに影響があるか?』について解説しました。
ここまで解説を聞いた方であれば、「なら礼金なしの物件を選んだらいい」という風に考えられるのではないでしょうか?
【礼金なし物件】は初期費用を抑えられるのが魅力的ですが、下記のようになっている可能性があります。
【1】礼金を取らない代わりにそれを家賃に上乗せしている。
【2】立地・設備等で不利な部分があるため、礼金をなしにしている。
【3】長期間空室になってしまうなら、礼金を無くして決定率を上げる。
【1】は礼金をゼロにして初期費用が安くなる代わりに、その部分を毎月の家賃で回収していくというものです。
【2】は最寄駅から遠かったり、設備面などで近隣物件と比べられてどうしても不利になってしまうため、費用面で優位にするというものです。
【3】は部屋が決まらないことで長期間部屋が空室になってしまい、家賃収益がなくなってしまうなら初期費用で貰うお金を減らしてでも決定させようというものです。
確かに初期費用を抑えて入居できるのは魅力的ですが、毎月の家賃が高くなってしまったり、入居したけど色々不満に感じてしまうとなってしまっては本末転倒です。
自身の出せる予算、譲れない条件、色々加味したうえで満足のいくお部屋探しをしていきましょう。
オーナー様・お部屋探しをされている皆様
募集の際の初期費用・賃料をどうするかお悩みのオーナー様。
ミニテック西日本では近隣の物件情報、これまでに培ってきた不動産管理の知識・経験で的確にアドバイスさせて頂きます。
そしてお部屋探しでお悩みの皆様、ミニテック西日本ではミニミニの店舗と仲介管理部にて、お客様のご希望に添えるお部屋をご紹介させて頂きます。
メールフォームにて24時間お問い合わせは受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。